中国山地のふもとに位置する島根県奥出雲町

中国山地のふもとに位置する島根県奥出雲町。出雲神話の伝統と豊かな自然に恵まれた地域のなかで、特に景勝地として名高いのが「鬼の舌震(おにのしたぶるい)」。
約2キロの渓谷には、川の急流で浸食された珍しい形の岩々が残されています。まさに自然の芸術作品ともいえる壮大な風景になっているので、ぜひチェックしてみてください!

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数々の不思議な形の岩が集まるスポット

写真:島塚 渓

「鬼の舌震」は黒雲母を多く含んだ花崗岩が、長年の川の浸食によって削られたり剥がれ落ちたりしたことによってできた景勝スポット。
その見どころは、何といっても珍しい形の岩々を鑑賞できる点です。
渓谷に沿って点在する岩のなかで、特に不思議なものには名前が付けられており、どうしてこんな形になったかを想像するだけでもワクワクしてきます。
例えば写真の表面が平らになっている「千畳敷」という岩。これは節理と呼ばれる割れ目に沿って、直線的に片方が削れた岩になります。「鬼の舌震」にある岩々は、すべて偶然によって作り出された自然の芸術品になるんです。http://jopipoiaer.on.omisenomikata.jp/diary/1571374
http://jopipoiaer.on.omisenomikata.jp/diary/1571373

写真:島塚 渓

そして、この「試刀岩」もなんとも不思議な形。巨石がきれいに割れて、まるで刃物で真っ2つに切ったようになっています。
その名の通り、ここで刀の試し切りが行われた想像すらできてしますような鋭い断面ですよね。

写真:島塚 渓

数ある奇岩のなかでも、「鬼の舌震」の代表格とも言えるのが写真の「はんど岩」。“はんど”とは大型の甕のことで、形が似ていることからこの呼び名が付けられました。
驚くべきは、その形と位置。この岩があるのは川床から10メートルほど離れた岩のうえ。さらに逆三角形の形にもかかわらず、台座のような岩にバランスよく立っています。なぜこうも上手く屹立しているのか、考えるほど不思議な岩です。