温泉街として人気の高い大分の由布院

温泉街として人気の高い大分の由布院。近年では、日本人だけでなく外国人が訪れることも多く、街をあげて観光業を盛り上げています。そんな由布院の温泉街から徒歩10分のところに佇むのが今回ご紹介する「原っぱカフェ」。なんでもこのお店独自のルールで訪れた人を驚かせているのだとか。話題沸騰のお店に早速行ってみましたよ!

ウッド調でまとまった落ち着きある店内でまったり!

写真:はしもと しんや

原っぱカフェがあるのは、由布院の観光名所のひとつである金鱗湖から歩いて10分ほどの温泉街の近く。お店はウッド調でまとまったぬくもりある雰囲気。本なども置いてあり、ランチだけでなく、カフェとして利用することも可能です。合計20席ほどのアットホームなお店は小さい子どもからおじいちゃんまで、幅広い年齢層の方々に親しまれています。観光客にはもちろん、地元民からも愛されており、普段使いとしても利用されているのだとか。

野菜多めのメニューをバイキングで好きなだけ!

http://stone-roses.org/matome/4815
http://kjbyby.net/show/bo0ntzr

写真:はしもと しんや

ランチ時間である11時50分~16時には、バイキングを実施!地元・大分で収穫された野菜を中心にヘルシーなメニューが並ぶのでそこから好きな料理を選ぶことができます。農薬を極力使わずに栽培された野菜だけでなくお米にもしっかりこだわりが。「合鴨農法」という方法を用い、あえて田んぼに合鴨を放って虫や草を食べてもらうことで、農薬や肥料を使わずにお米を育てています。野菜を使ったヘルシーメニューに加え、お米も身体に優しいということで、バイキングながらも女性ゲストからも人気が高い一軒です。

なんと、支払い金額は自分で自由に決める!

写真:はしもと しんや

この原っぱカフェのびっくりするポイントが「支払金額を自分で決める」という点。自分のお腹の満たし具合や食べた量、また、この「原っぱカフェ」の運営が成り立つにはいくら支払うべきかをお客自身で決めて払うことになります。もちろん、支払い金額は店員さんも見ることなく、バイキング横の箱に入れるだけ。飲食店としては珍しい制度のため、初めて利用される方は戸惑うこともあるのだとか。しかし、その分「店員」と「お客」という壁があまりないように感じました。フラットな関係で、生産者と消費者が成立している不思議な空間が広がっており、ほっこりした気分で食事を楽しむことができます。

http://kjbyby.net/show/21luabc
http://faeproiaarpoi.soreccha.jp/e402744.html

そもそもなぜ金額を自分で決める制度に?

写真:はしもと しんや

実はこの原っぱカフェは「特定非営利活動法人ムラづくりNPO風の原っぱ」という団体が運営。この団体は「食と農を通じて人との交流をつくり、助け合いの関係を生み出していくこと」を目指しており、その活動の一環として、この支払金額をお客自らが決める「いいね!食堂」を2016年1月下旬からスタートさせたとのこと。経済的に困っている人は自身の懐具合に合わせて支払い、取り組みに賛同する人は運営が成り立つための金額を支払う…この絶妙なバランスで成立しているらしいです。これも貧困対策の一環になっているのですね。また、キッチンには将来自分でカフェや飲食店を開きたいという方もボランティアで調理している人もいました。客席だけでなく、キッチンでも人のつながりを大切にしている素敵なお店なんです!