諏訪湖SAは、中央自動車道に置かれる施設です

諏訪湖SAは、中央自動車道に置かれる施設です。長野県の諏訪市岡谷市にまたがるように位置しており、規模も大きく賑わいます。
SAの名前に付くように、眼下には諏訪湖が一望できます。諏訪湖はまさに諏訪市のシンボル。天竜川水系の豊富な水量で、周囲約16キロ、平均水深は4.7メートルです。年を通じて、湖周りをランニングする人がおり、冬にはワカサギ釣りや御神渡りなど、その話題性と集客力には事欠きません。何より最も混み合うのは、毎年8月に開催される諏訪湖祭湖上花火大会です。SAの看板にも、花火の様子が描かれるほど。
高台にある諏訪湖SAからは、そんな諏訪湖も一望のこと。それ以外でも、上諏訪、下諏訪の町や八ヶ岳霧ヶ峰など、付近の観光名所を一堂におさめることができます。

写真:八岳木 流泉

諏訪湖SAは、「恋人の聖地」としてもNPO法人によって認定されています。諏訪湖を眺めながら語り合い、絵馬などにメッセージを記す試みも。花火大会のときなどは、非常に混み合うことでしょう。
なお、花火大会の日は入場規制が出るほどの混雑です。マナーを守って利用したいですね。

心身にホッと一息を

http://www.seniorcom.jp/blog/view/184715
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写真:八岳木 流泉

諏訪湖SAには、焼きたてパンが評判のパン屋から、ワカサギのフライが人気のレストラン、豊富な土産品をそろえた売店がありますが、何といっても魅力的なのが「ハイウェイ温泉諏訪湖」です。
ハイウェイ温泉は、日本で初めてSA、PAに設けられた温泉施設です。日帰り入浴のみの利用ですが、家族連れから長距離ドライバーまで、常に湯客が絶えません。

ハイウェイ温泉は小さな施設

写真:八岳木 流泉

ハイウェイ温泉諏訪湖は、平成4年にオープンした施設です。もちろん、上り線と下り線の両方に設置されており、規模や内容はほぼ同じです。
ただし、上り線が位置しているのが諏訪市、下り線は岡谷市です。そのため、自治体の課税等が異なり、入浴料金にも差異が生じる面白い仕組みです。また、上りの施設は地元の交通会社、下りの施設が上諏訪の温泉施設の管理と、運営母体も別々です。なお、写真の施設は下り線のものです。
SAということで、有料の高速道路に乗らなければ行かれないhttp://faeruoareo.asks.jp/533.html
http://faeruoareo.asks.jp/355.html
の?と思われがちですが、そんなことはありません。上下線ともに、一般道から行かれる「ぷらっとパーク」を設けていますので、そちらに停めて入浴のみ楽しむことも可能です。

写真:八岳木 流泉

浴室は男女別の内湯のみ。タイル張りの簡素なものですが、それぞれ浴槽が二つずつ備わり、混雑時でも湯客は分散されます。源泉は、上諏訪温泉から引いたアルカリ性単純温泉。無色透明で癖もなく、温度が高めのさっぱりとした入り心地です。
窓が大きく開放的ですので、内湯ですが露天風呂気分を味わえます。日中は諏訪湖や周辺の景色が見られますが、意外と夜もおススメです。諏訪の町の明かりが点く、きれいな夜景を独り占め。山の上にポツンと灯る山小屋の明かりも幻想的です。
タオルの販売やせっけん等の設置もしっかり。ドライヤーも置かれているので、手ぶらで訪ねることができます。少し運転に疲れたら、諏訪湖のSAでひとっぷろ!ただし、気持ち良くなりすぎて眠くなったら、迷わず仮眠をとりましょう。

リフレッシュして楽しい旅に

銭湯や足湯などが付いたSA、PAは各地にありましたが、全身浴ができる温泉が引かれたのは諏訪湖SAが初めて。当時は広くニュースになり、混雑度もかなりのものでした。今ではブームも一段落し、時間帯によっては貸し切り気分を味わえることも。ここで気分をリフレッシュするのも良し、ここを旅の目的にするのも良し。いろいろ旅程を組み立てて、一度訪ねてみてください!