腕時計の概念をはるかに超えた独創的で近未来を感じさせるケースフォル

腕時計の概念をはるかに超えた独創的で近未来を感じさせるケースフォルムに、何と1000時間というスーパーロングパワーリザーブを搭載した限定モデルが登場しました。

このモデル「レベリオン T1000 ゴッサム」には、時刻を表示するための針はどこにもありません。手前に傾けられた窓から見えるテンプの規則正しい往復振動によって、ようやく機械式時計と認識することができます。http://gx.customplan.info/modules/d3forum/index.php?post_id=2563
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ケースサイドのパーツを留めたビスがクルマのエンジンを思わせますが、それもそのはずで、このモデルの開発を主導したのはスイスのレーシングチーム「レベリオン」のオーナーであるアレキサンダー・ペシ。「ル・マン」などの耐久レースを得意とするチームですが、そうした活動に加えて、2008年にはスイス・ジュネーブ湖畔に時計工房を設立。モーターレースからインスパイアされた先端的なコレクションを開発してきました。いずれも20〜30本程度の超高級なリミテッド・エディションという希少性もあって、次第に時計ファンの人気を高めてきたそうです。

時計ブランドがレーシングチームとパートナーシップを結ぶのは珍しいことではありませんが、逆にレーシングチーム自身が主体となって時計づくりに進出するというのは初のケースではないでしょうか。

「レベリオン T1000 ゴッサム」は2016年春に発表された最新モデルですが、一般的な時計では裏側にある調速脱進機=時計の心臓部を腕元側に配置。しかも全体を39度に傾けています。腕に着けた時に、手前の小窓から大型テンプの往復振動(毎秒5振動)が見られるだけでなく、重力が及ぼす影響を最小化できるポジションだそうです。

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時計の表面から見える左右の赤いドラムが時刻表示であり、それぞれが回転することで、左側は時間、右側が分を表示します。時計にはつきものの針が1本もない近未来的な時計ですが、さらに一杯に巻き上げれば何と1000時間=約42日間にわたって動き続けるスーパーロングパワーリザーブも際立った特長となっています。

その秘密は、ケースの両側に3個ずつ合計6個配置された香箱にあります。この香箱=バレルは動力ゼンマイを収納しており、これらを超小型のチェーンでつなぐことで長時間稼働を実現しているのです。リューズのない側のケースサイドはサファイアクリスタルでシースルーになっており、このチェーンと香箱の歯車を見ることができます。

手巻きですが、リューズではなく、ケースの裏側に収められたレバーを手動ポンプのように前後させることで巻き上げます。このため、リューズの機能は時間調整だけとなり、押しながらでないと回すことができないようロックがかかっています。こうした機能もさることながら、やはりデザインが圧倒的にユニーク。これまでの時計スタイルを根底から革新した21世紀的な新作といえそうです。

日本初上陸ブランドということから、新宿伊勢丹百貨店メンズ館8階で6月22日から開催される「ウォッチコレクターズウィーク」で先行披露されています。興味のある方はぜひ来場して実物を見てください。