チェコとオーストリアの国境付近にある世界遺産“レ

チェコオーストリアの国境付近にある世界遺産“レドニツェとヴァルチツェの文化的景観”をご存知でしょうか。283平方kmという広大な面積を誇り、その大きさはフランス・パリの2倍以上。敷地内の宮殿や庭園からは、所有していたリヒテンシュタイン家の華やかさが感じ取れます。夏の離宮として利用した「レドニツェ宮殿」は内部も見学可能。細部まで贅を尽くした部屋の連続に、憧れと驚きのため息が思わずこぼれるほどです。

優しいレモンイエローの色味に包まれた外観が特徴

写真:浅井 みらの

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http://cogoole.jp/searches/blog_detail/680/44070

「レドニツェ宮殿(O zamku Lednice)」が建設されたのは13世紀頃。バロック様式だった建物が改装を重ね、19世紀頃にネオゴシック様式の現在の姿になりました。高さを意識した外観からは堂々とした落ち着きが感じられます。宮殿にある部屋数は400室以上ということで、部屋数からもいかに建物が巨大なのかが分かりますね。
見学コースは何種類かあり、チケットはホームページより購入可能。おすすめは主に地上階を巡るコース“Reprezentacni saly”。約1時間で主要な部屋を見学することができます。

水色に青、赤など色鮮やかな部屋に誘われて…

写真:浅井 みらの

部屋に入るごとに異なる趣向が凝らされた調度品が出迎えてくれ、思わずうっとりしてしまいます。ターコイズカラーに統一された部屋は、壁と家具が見事に調和され、豪華なシャンデリアがいっそう華やいで見えますね。
http://cogoole.jp/searches/blog_detail/680/44069
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このほかにも上品さが漂う蒼色に包まれた部屋や、ワインレッドの壁と家具の落ち着いた雰囲気が感じられる部屋などもあり、見飽きることがありません。

写真:浅井 みらの

まるでつい最近まで使われていたような雰囲気ですが、実はこれはスタッフによる長い年月をかけた努力の賜物ということに驚かされます。チェコ社会主義国家だった時代、持ち運び可能なレドニツェ宮殿の調度品や家具の多くは持ち去られ、一般公開する前はがらんとした廃墟のような雰囲気でした。そこから整備が始まり、かつての所持品を回収、そして現在も当時の雰囲気が再現できる装飾品を世界中で探し回っているのです。